お金借りる時に実印や印鑑証明は必要?悪用防止術も紹介

この記事を5秒でまとめると…

  • 実印とは市区町村に登録している印鑑
  • カードローンの契約に実印は不要
  • 悪用防止のために実印は印鑑証明や身分証明書と別で保管する

お金借りる時の手続きでは、はんこの押印が必須と思っている人が多いようですが、本当に必要なことなのでしょうか?

はんことひと口にいっても、さまざまな種類があり、特に実印は取り扱いを注意しないと、悪用されてしまう可能性があります。

この記事では、実印とは何かという基礎のことから解説した上で、お金借りる場合の実印の必要性、悪用されないための対策などについて紹介したいと思います。




そもそも実印ってなに?他の印鑑との違い

たとえば契約書類などに署名をする場合、自分が同意したという証明のために、印鑑を押すシーンはよくあります。

しかし、どの種類の印鑑を押して良いのか分からない人は多く、ネット上での質問に対する回答者も間違った回答をしているケースが多々あります。

そこで、実印とは何かということを、認印や銀行印などと比較しながら解説いたします。まずは基本から整理してスッキリしましょう。

認印とは

認印とは、それほど重要ではない書類に押す印鑑のことで、役所などへの印鑑登録は不要です。

生活における契約書や仕事上の書類などで、認印を押した場合には、その内容に了解したことを表しますので、認印であっても気軽に押すのは控えた方が良いでしょう。

具体的には、自宅に送られて来た荷物を受け取る場合の受領の印として押したり、各種申込書や契約書などにも押します。

就職活動やアルバイトを探している場合の履歴書のほか、婚姻届や転入出届、出生届など、役所の書類も認印を使うことが一般的です。

銀行印とは

銀行印とは、文字通り銀行などの金融機関で使用する印鑑です。

口座開設をする場合に金融機関に届け出る必要があり、たとえば窓口でお金を引き出したり、口座振替などの手続きをする場合には、銀行印の押印が必要となります。

押印が必要となった場合、登録した銀行印はしっかりと照合されるため、間違えて他の印鑑を押印してしまうと手続きが滞ります。普段から認印と銀行印、後述する実印の使い分けをしておく必要があるでしょう。

実印とは

実印は、基本的に普段使いはしません。実印の押印を求められた場合にのみ使用する印鑑です。

具体的には不動産取引や自動車購入、ローン契約など、重要な契約をする場合に利用するもので、気軽に利用する印鑑ではありません。

実印を押す場合には、その印鑑が本当に実印であることを証明するために、印鑑証明書の提出が必要です。

印鑑証明書は実印を作った時に役所に登録しておけば、その後も役所に請求することで受け取ることが可能です。

お金借りる時に実印は必要?

お金借りる時に実印は必要なのでしょうか?たとえば個人間での借金の場合には、借用書を書いて実印を押し、印鑑証明書を添付することがありますが、銀行カードローンや消費者金融会社の場合にも、同様のことが必要なのかという疑問をよく耳にします。

銀行カードローンや消費者金融カードローンは、無担保無保証人でお金借りることができるため、その分本人確認が厳しいと考えられがちです。ここでは、その真相に迫りたいと思います。

カードローンは基本的に実印不要

銀行カードローンや消費者金融カードローンは、必ず契約書を作成します。しかし、その契約書はサインをするだけで良いため、実印どころか印鑑を押す必要もありません。

本人確認書類は提出する必要はありますが、免許証やパスポートなど、写真付きの身分証明書があれば事足りますので、わざわざ印鑑を用意する必要はありません。

最近はウェブだけで申し込みが可能なWEB完結申込が盛んであるため、身分証明書もネット上にアップロードするだけと手軽です。

詳しくは「免許証なしでお金借りる方法!身分証なしだと借りれない?」をご確認ください。

収入証明書すら不要なケースがある

逆にいうと、銀行カードローンや消費者金融カードローンの申し込みは、本人確認書類があればできてしまうため、とても手軽だといえるでしょう。

そういうと「収入証明書は必要はなず」と思う人もいらっしゃるかと思います。

確かに、金融業者でお金借りるためには、返済能力の証明のために、安定収入があることを明示しなければなりません。

しかし、収入証明書が必要なのは、借入希望額が50万円を超える場合と、他社借入の合計が100万円をこえる場合ですので、これらに該当しなければ収入証明書は不要です。

実印が必要なケースとは

では、実印が必要なケースとはどのような時なのでしょうか?
実印が必要なケースは、先ほど少しだけ触れたように、

  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 不動産を担保としたローン

を組む場合などです。

これらの共通点としては名義が関係しているところです。名義を登録したり、名義を変更する場合には、本当に自分が了解しているという証明のために、実印と印鑑証明が必要なのです。

実印の悪用を防ぐ術

実印は悪用されないように気を付ける必要があります。

もしも実印と印鑑証明、身分証明書の3点が揃っていると、借金の連帯保証人にされてしまったり、勝手にお金を借りられたり、不動産や車を買われてしまう可能性があります。

同じカバンやポーチなどでまとめて管理していると、盗難や紛失の場合に大きな損害を被る可能性があります。

そうならないためには

  • 「自分でしっかりと管理する」
  • 「印鑑証明などと分けて保管する」
  • 「安易に人に渡さない」

の3点を心がけましょう。

自分でしっかりと管理する

自分でしっかりと管理すると聞くと、当たり前のように感じる人もいらっしゃるかも知れませんが、実はしっかり管理できている人は意外に少ないのです。

自宅のどこに保管したか分からない人もいらっしゃいますし、管理を家族任せにしている人もいらっしゃいます。

逆に、しっかりと管理している人は、家庭用の金庫の中に保管していたり、家族で保管場所を共有しています。実印はとても大切なものなので、しっかりと管理するのは当然のことと認識しましょう。

印鑑証明などと分けて保管する

印鑑証明などと分けて保管するのも重要です。前述した通り、実印と印鑑証明書と身分証明書が揃っていると、さまざまな事柄に悪用されかねません。

そのようなことがないように、全て同じ場所に保管することは控えた方が良いでしょう。

また、それぞれが推定しやすい場所だと、万一泥棒に入られた時に全て持っていかれる可能性もあるため、推定しにくい場所で別々に保管することが望ましいかと思います。

心当たりがある場合には、すぐにでも対処されることをおすすめします。

実印や印鑑証明は安易に人に渡さない

安易に人に渡さないことも重要です。実印や印鑑証明書は、とても重要なものなので、契約などの重要局面でしか必要とされません。

にも関わらず、これらを安易に求められた場合には、詐欺などの可能性もありますので、慎重を期する必要があります。

また、万が一紛失場合には、即刻役所へ行って廃止手続きをする必要があります。盗難に遭った場合には、警察に被害届を提出しましょう。

いずれにせよ、他人に渡る可能性を無くすようにしなければなりません。

まとめ

実印は、認印や銀行印よりも重要度の高い局面で押印するもので、印鑑証明書と一緒に使用するはんこです。

実印の押印を求められた場合にのみ使用し、具体例としては、不動産取引や自動車購入、ローン契約などで活用するものです。

実印と印鑑証明書、身分証明書が揃っていれば、さまざまなケースで悪用される可能性があるため、その管理は徹底しておく必要があります。日頃からしっかりとした管理を心がけましょう。

また、銀行カードローンや消費者金融カードローンは、必ず契約書を作成しますが、印鑑を押す必要がないため、実印を使うことはありません。

免許証などの本人確認書類さえあればカードローン契約ができるため、気軽にお金借りることができるでしょう。

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