住宅ローンは誰に相談すればいいの?相談内容と準備方法

「住宅ローンの利用を考えているけど誰に相談すればいいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

住宅ローンの相談窓口は主に次の3つがあります。

  • 銀行
  • ハウスメーカー
  • ファイナンシャルプランナー

基本的にどこにいっても相談可能ですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

住宅購入は一生の中で最も大きな買い物になりますから、住宅ローン選びで絶対に失敗したくないもの。自分に最適な住宅ローンを利用するためにはどこの相談窓口を利用すれば良いのでしょうか?

銀行の「住宅ローン相談」では何を相談できるの?

住宅ローンの相談先として真っ先に銀行を上げる人は多いのではないでしょうか?

銀行では定期的に住宅ローンの無料相談会を行っていることもあるため、銀行=住宅ローン相談できるというイメージが強いですよね。

銀行は住宅ローンの資金計画はもちろんのこと、住宅ローンの手続きまでほぼすべての内容について相談可能です。

銀行は住宅ローンを取り扱っているところですから住宅ローンの仕組み、審査の基準、住宅ローンの手続きの流れなど商品中心とした相談をするのに適しています。

銀行では仮審査・本審査を受けることもできるので、実際に借入可能か?といったところまで確認できるのも魅力です。

銀行に相談したり仮審査に申し込むと、その銀行で住宅ローンを組まないといけないのかな?と思ってなかなか相談しにくいと感じる人も多いですが、そんなことはありません。

自分に最適ではないと思えば断ることは当然可能です。あまり難しく考えずに、相談しにいってみましょう。

銀行の住宅ローン相談のメリット

では、銀行で住宅ローン相談するメリットは何でしょうか?

土日でも相談できる

銀行は定期的に住宅ローンの無料相談会を実施しています。無料相談会は基本的に、平日は仕事で忙しい会社員の人でも来れるように土日など休日に実施することが多いです。

また、無料相談会を開催しているときしか住宅ローン相談できないと思っている人もいますが、銀行窓口でも住宅ローン相談は可能です。

無料相談会に参加できないという場合でも、窓口に出向いて相談できます。ただし、窓口では住宅ローン相談以外の業務も行っているため待たされることもあります。

あらかじめ電話でアポを取ってから相談にいくほうが良いでしょう。

様々な返済プランから選択できる

住宅ローンの返済プランは様々です。金利や返済方法をどうするかで全く異なる返済プランになります。

  • 「固定金利にすると月々の返済額はどうなるのか、変動金利だと総返済額はお得なのか?」
  • 「月々の返済額を少なめにするにはどのプランが良いのか?」
  • 「退職前に完済するには?」
  • 「ボーナス返済を付けたほうが良いのか、付けないほうが良いのか?」
  • 「団体信用生命保険はつけたほうが安心か?」

などなど、これらの選択をどうするかでも返済額や返済期間は大きく変わってきます。

銀行では様々な返済プランをシミュレーションしてくれるので、自分に最適なプランを選ぶことができます。

先に審査結果を知ることができる

住宅を購入するにあたりもっとも心配なのが、住宅ローンを組むことができるか否かではないでしょうか?マイホームに胸をふくらませても、融資を受けられない限り住宅購入はできません。

銀行に住宅ローン相談することでお金をかりることができるかどうかを先にすることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

効率的に住宅ローン申し込みができる

住宅ローンを組むには様々な書類が必要となります。

勤務先、ハウスメーカー、役所などからもらう書類は様々であり、それぞれの窓口に出向く手間がかかります。

どのような書類が必要なのか、一覧表にしてもらうことができるのであらかじめ必要な書類を知ることができます。後からこの書類が足りないという不備が起きにくいです。

銀行に住宅ローン相談すれば、効率的に申し込み手続きすることができます。

銀行の住宅ローン相談のデメリット

逆に、銀行に住宅ローン相談するデメリットは何でしょうか?

選択肢が狭まる

銀行開催の住宅ローン相談会で提案されるのは、その銀行が取り扱っている住宅ローン商品だけです。他行の住宅ローンを紹介するようなことは決してしません。自社にとって損でしかないからです。

そのため、返済プランやシミュレーションされるのはその銀行の住宅ローン商品が基準となります。

手間を省くためにも、複数の金融機関から適した住宅ローン商品を選びたいところですが、1つの銀行では1つの住宅ローン商品しか提案されません。選択肢が狭まるのは住宅ローンを複数比較したい人にとって大きなデメリットと言えるでしょう。

住宅ローンを比較するのであれば、複数の銀行の住宅ローン相談会を利用するようにしましょう。

しつこい勧誘

銀行が無料で住宅ローン相談会を開催するのは、自社の住宅ローンを利用してほしいからです。

わざわざ相談しに来るということは住宅ローンを利用する可能性が高い、つまり将来の顧客になるだろうという人です。

そのため、一度でも住宅ローン相談に来た人には電話や訪問で住宅ローンの勧誘がくることがあります。

はっきりと断れば特に問題ないですが、それでもしつこい勧誘は嫌だという人にはデメリットと言えるでしょう。

銀行には何を相談すればいい?

銀行にとって住宅ローン相談会は、利用者から信頼を得て融資実行することが目的です。説明する住宅ローン商品は自社のものですから当然間違えるわけにはいきません。

法律についても入念にチェックしているでしょうから、信頼性は高いと言えます。銀行に相談するのであれば、住宅ローンの基本について詳しく知りたいという人におすすめです。

ただし、資金計画やどの住宅ローンが良いのか?については自社商品の範囲でしか答えてくれません。

ハウスメーカーの「住宅ローン相談」では何を相談できるの?

ハウスメーカーや工務店は家を建てる専門家です。そのため、不動産会社に仲介や販売代理を依頼することがほとんどです。材質や間取りについて詳しいですが、住宅ローンに詳しいかと言えばそうでもありません。

直接販売するところもあり、営業担当に住宅ローンについて相談することもできます。

また、ハウスメーカーとしては顧客を他社に取られる前に決めてほしいと考えているため、すぐに住宅ローンに申し込めるよう申込書が用意されています。

ハウスメーカーの住宅ローン相談のメリット

では、ハウスメーカーに住宅ローン相談するメリットは何でしょうか?

手間がかからない

ハウスメーカーの営業担当者は住宅ローン申込書を持っているので、住宅の見積り後そのまま申し込むことができます。

申し込んだ書類を申し込み者自身で銀行に持っていく必要はなく営業担当者が提出してくれますので手間を省くことができます。

また住宅展示場で申し込めるので、会社を休んで銀行に出向く必要もありません。契約するときだけ銀行へいけば良いだけですから簡単に手続きを済ませられます。

借入額が先に決定する

銀行に住宅ローンの相談をしにいっても、ハウスメーカーの見積価格が想定よりも大きければ再度銀行へ申し込みしなければいけません。

しかし、先にハウスメーカーに相談して借入額を確定させてしまえば、銀行へサイド申し込みする必要がなくなります。こういった二度手間を防ぐことができるのもメリットの1つです。

ハウスメーカーの住宅ローン相談のデメリット

ハウスメーカーで住宅ローン相談するメリットは他よりも手続きが楽という点ですが、実はそれ以上にデメリットが大きいので注意が必要です。

住宅ローンの知識は薄い

ハウスメーカーの営業担当者は住宅ローンの知識が豊富というわけではありません。むしろ住宅ローンに関しては素人並みの知識であることが多いです。

ハウスメーカーによっては住宅ローンに詳しい営業担当者やファイナンシャルプランナーの資格を有する人もいたりしますが、実際に住宅ローンの実務を知っているわけではないので、明らかに審査に通らないような人にもさも融資を受けられるように思わせて申込書に記入させようとする人もいます。

また、住宅ローンの諸費用等に関しても詳しくないため、住宅ローン申込み後に別途で手数料が必要だと言われることも少なくないです。

銀行を選べない

ハウスメーカーの営業担当者は、当然のように自社と提携している銀行の住宅ローンを勧めてきます。

ハウスメーカーと提携している銀行の住宅ローンは、特定のハウスメーカーの物件を購入する場合に限り金利優遇されるなどあたかも他よりもお得になることを全面に押し出しています。

また、他の銀行の住宅ローンでも購入できるような案内は決してしませんので、住宅ローン初心者は提携している銀行の住宅ローンでしか申し込めないと勘違いをしてしまいがちです。

しかも、案内された住宅ローンが得だと思いこんでしまえば他の住宅ローンを見る余裕がなくなります。

実際のところ、ハウスメーカーが提携しているのは地方銀行であることが多く、メガバンクやネットバンクと比べてもともとの金利が高かったりします。そのため、いくら金利優遇されても金利が他行よりも高いケースもあります。

ハウスメーカーで案内される住宅ローンは特定の銀行のみですから、他と比較することができないという点が大きなデメリットです。

返済プランが少ない

ハウスメーカーとしてはなんとかして自社の物件を購入してもらいたいと考えているため、できるだけ毎月の負担が軽くなる長期の住宅ローンを勧めてくることが多いです。

住宅ローンの返済プランは様々あるにもかかわらず、ハウスメーカーでは限られた返済プランしか用意していないため本当に適した返済プランを選ぶことができません。

ハウスメーカーには何を相談すればいい?

ハウスメーカーの営業担当者は住宅ローンに関する知識はさほどありません。どのようにすれば審査に通りやすいのか?を過去の事例から紐解き、各金融機関の審査の癖を教えてくれる程度です。

あくまでも住宅ローン審査に通すことが目的ですから、住宅ローンについて基本的にわかっていてどの住宅ローンを組むかある程度決まっている人が、最終確認程度に相談するのがいいでしょう。

FPの「住宅ローン相談」では何を相談できるの?

ファイナンシャルプランナーに相談するという方法もあります。

ファイナンシャルプランナーは、税金や保険、相続、金融と言った幅広い知識を持っているので、住宅ローンだけでなく家計全体から住宅購入についてアドバイスしてくれます。

家計の見直しや返済が行き詰まった場合の相談もできる場合が多いです。

FPの住宅ローン相談のメリット

ファイナンシャルプランナーに住宅ローン相談するメリットは何でしょうか?

自分に適した商品を選ぶことができる

ファイナンシャルプランナーは、銀行やハウスメーカーの職員ではないので中立的な立場で自分に適した住宅ローン商品を提案してくれる点がメリットと言えます。

ハウスメーカーであれば、物件を購入してもらわなければいけないのでとにかく住宅ローンが組めるほうに話を進めようとしてきます。

実際にローンを組めなさそうな人であってでもです。また銀行であれば、自社の住宅ローンを利用してほしいと考えているため、他にお得な住宅ローンがあっても決して紹介することはありません。

ファイナンシャルプランナーは、そういった履歴とは関係がないので第三者目線で相談に乗ってくれます。

ただし、すべてのファイナンシャルプランナーが住宅ローンに詳しいわけではありません。そのため、良いファイナンシャルプランナーを見分ける目を持たなければいけません。

保険を加味した相談ができる

住宅ローンの団体信用生命保険は充実しています。現在どのような保険を契約しているのかあわせて、どのような団体信用生命保険がついた住宅ローンを選べばよいのか提案してくれます。

FPの住宅ローン相談のデメリット

ファイナンシャルプランナーに住宅ローン相談するデメリットは次の2つです。

相談料がかかる

銀行やハウスメーカーへの住宅ローン相談は無料ですが、ファイナンシャルプランナーでは有料となります。

ファイナンシャルプランナーによって相談料は異なりますが、1時間5,000円~10,000円が一般的な相場だと考えていいでしょう。成功報酬で借入額の数%を徴収するケースもあります。

手数料がかかるのはデメリットと言えますが、住宅ローンは総返済額に数百万円もの差が生まれることも珍しくありません。

後々、後悔しないためにも相談料がかかってでもファイナンシャルプランナーに相談してみるのも一つの手でしょう。

手間がかかる

ファイナンシャルプランナーに住宅ローンの相談はできても申し込み手続きはできません。そのため、ハウスメーカーと銀行それぞれの窓口にも相談や交渉が必要になるので手間がかかります。

FPには何を相談すればいい?

独立したファイナンシャルプランナーであれば、どの業者から物件を購入しようと、どの銀行で住宅ローンを組もうと同じです。

利害関係がないので、そうしたファイナンシャルプランナーなら利用者側の視点に立ってアドバイスしてくれるでしょう。

ファイナンシャルプランナーは資金計画について得意分野ですから、月々の返済額はどれぐらいにすれば良いのか?そのためには住宅ローンの借入額はいくらまでにすべきか?といった内容について相談するのが良いでしょう。

住宅ローン相談前に用意しておいたほうが良いもの

住宅ローンの相談は基本的に手ぶらでも構いませんが、どうせ相談するならより具体的なアドバイスをもらいたいもの。ここでは住宅ローン相談するにあたって用意しておくと良い書類を解説していきます。

購入物件が決まっていない場合

購入物件が特に決まっていない場合、どれぐらいの借り入れで物件を購入するのか知る必要があります。相談する際は、自分の収入や借入状況がわかるものを用意するとより具体的にアドバイスしてもらえます。

  • 年収がわかる書類
  • 勤続年数が分かる書類
  • ローンの明細

会社員であれば源泉徴収票や住民税決定通知書、個人事業主であれば過去3年分の確定申告書と決算書を用意しましょう。勤続年数を確認できるものとしては入社日が記載されている健康保険証がいいでしょう。

住宅ローン以外のローンを利用している場合は、その明細も必ず用意しましょう。なぜなら住宅ローンの審査では、返済負担率が大きく関わってくるからです。

たとえば、月々マイカーローンの返済が3万円あるとすると、理想の返済額が12万円なら残りの月々支払える金額9万円が住宅ローン返済に回せる金額になります。

そのため、ローンの返済が多いと、住宅ローンで借りられる金額が少なくなる可能性が高くなります。

購入物件が決まっている場合

ハウスメーカーなどで購入物件が決まっている場合は、上記に加えて次の書類を用意しましょう。

  • 住宅の場所、規模がわかるもの
  • 別件の価格が記載されているもの

購入する物件が決まっている場合、金融機関はその物件の情報が必要となります。その情報から融資できるかどうかを判断します。

金融機関によっては上記に加えてさらに用意する書類が増える可能性があります。事前に、金融機関に電話で必要なものを確認しておくと良いでしょう。