この記事を5秒でまとめると…
- 財形貯蓄を利用してお金を借りることができる
- 財形住宅融資なら最大4,000万円を低金利で借りられる
- 財形貯蓄担保貸付は最大300万円を最長2年借りられる
お金に困った時には、どのような方法で金策をすれば良いのでしょうか?世の中には、さまざまな金策の方法があります。
銀行の定期預金やゆうちょ銀行の貯金を切り崩したり、国の融資制度を利用したり、生命保険の解約返戻金を担保にしてお金借りるなど、知っていると得する方法が数多く存在します。
今回は、その中でも効果的にお金借りることができる方法として、財形貯蓄を利用してお金借りる方法を紹介します。
財形貯蓄でお金借りるメリット・デメリットも合わせて知っておきましょう。
財形貯蓄を利用してお金借りることは可能?
財形貯蓄を利用してお金借りる方法には、さまざまなメリットとデメリットがあるのですが、ひょっとすると財形貯蓄のことを詳しくご存知ない人もいらっしゃるかも知れません。
「財形貯蓄という名前はよく聞くけれども中身はよく知らない」とか、「実際に利用しているから知っているけれども、お金を借りる方法は知らない」という人もいらっしゃるでしょう。
まずは
- 「そもそも財形貯蓄とはなんなのか?」
- 「財形貯蓄でお金借りる2つの方法」
について、キホンをさらっと紹介します。
そもそも財形貯蓄ってなに?
財形貯蓄とは、勤務先と金融機関が連携し、給与天引きでお金を貯める制度のことを指します。
給料天引きであるため、半強制的に一定金額を蓄えて行くことが可能で、確実にお金が貯まっていく方法だといえるでしょう。
目的は、
- 「住宅購入」
- 「年金」
- 「一般」
の3つがあります。
住宅購入目的の場合は、住宅ローンを組む時に頭金が多いと利息総額が有利ですし、年金目的の財形貯蓄は老後が楽になります。
一般は住宅や老後以外の費用で、教育費などに充てるケースがあります。
財形貯蓄はお金借りることが可能
財形貯蓄の融資制度を利用してお金借りることが可能です。
一例としてゆうちょ銀行の商品を紹介すると、財形貯蓄には
- 「財形定額貯金」
- 「財形形成年金定額貯金」
- 「財産形成住宅定額貯金」
などがあります。
財産形成定額貯金は3年以上積み立てることが条件、財産形成年金定額貯金は老後資金として5年以上の積立が条件、財産形成住宅定額貯金は、住宅購入資金目的で5年以上の積立が条件となっています。
いずれも、勤労者退職金共済機構や住宅金融支援機構、沖縄振興開発金融公庫による融資を受けることができ、審査が通れば財形貯蓄残高の10倍の金額を、最大4,000万円まで借りることが可能です。
これはあくまでもゆうちょ銀行の一例ですので、事項以降でもう少し掘り下げてに財形貯蓄の融資制度を紹介します。
事項以降では、財形住宅融資と財形貯蓄担保貸し付けについて解説します。
財形住宅融資とは?
財形貯蓄の融資制度として財形住宅融資制度があります。これは、住宅を購入する場合や、建築をする場合、改築する場合などに必要な融資を受けることができる制度です。
財形住宅融資制度には、独立行政法人住宅金融支援機構の「財形住宅融資」と、独立行政法人勤労者退職金共済機構の「財形持家転貸融資」があり、賢く活用することが可能です。では、財形住宅融資制度のメリットとデメリットを紹介します。
財形住宅融資のメリット
財形住宅融資のメリットは、金利が低いことと借りれる金額が大きいことです。金利は財形住宅融資が1.03%、財形持家転貸融資が0.91%で、いずれも5年固定金利となっています。
借入れ可能な金額は、さきほどゆうちょ銀行の商品で少し触れたように、財形貯蓄残高の10倍の金額か、最大4,000万円のいずれか少ない方となっており、大きな金額の借入が可能です。
財形住宅融資のデメリット
財形住宅融資のデメリットは、条件が厳しいところです。実は財形住宅融資は、財形貯蓄をしているだけでは利用することができません。他にもさまざまな条件があります。
具体的には
- 「財形貯蓄の1年以上の継続」
- 「残高50万円以上」
- 「申し込み日の2年以内に財形貯蓄の預け入れ」
- 「事業主から負担軽減処置を受けることができる」
- 「住宅を購入する」
- 「建築する時に年齢が70歳未満である」
- 「完済予定が80歳未満である」
などがあげられます。
さらに、借入れ総額が年収の30%~35%以下(年収で異なる)である必要があるため、条件は厳しく設定されています。
財形貯蓄担保貸し付けとは?
財形貯蓄担保貸し付けは、主にゆうちょ銀行の商品が有名です。財形貯蓄で貯まっている貯金を担保として、預入額に利子を加えた金額の90割相当額を借りることが可能です。
ただし、1つの契約につき300万円が上限となっているため、注意が必要です。
貸付期間は最長2年で、貯金が満期を迎える場合には、満期までの期間の利用が可能です。利用を希望する場合は、ゆうちょ銀行の貯金窓口に相談しましょう。
財形貯蓄担保貸し付けのメリット
財形貯蓄担保貸し付けのメリットは、比較的気軽な利用ができるところです。
ゆうちょ銀行や郵便局の貯金窓口など、日ごろから馴染みのある窓口で手続きができるため、手続きに迷うことがないでしょう。
また、貸付金額が1,000円以上と少額である上、返済回数が1~4回の範囲で選ぶことが可能であるため、とても手軽となっています。
財形貯蓄担保貸し付けのデメリット
財形貯蓄担保貸し付けのデメリットは、利用回数が1回のみであることや、貸付期間が最大2年であるというところです。
あらかじめこれらの期間を想定して、計画的に利用するのであれば良いのですが、もしそうでない場合には、あまり便利とはいえません。
財形貯蓄よりももっと手軽にお金借りたい場合
財形貯蓄よりももっと手軽にお金を借りたい場合にはどのような方法があるのでしょうか?
その場合には、銀行や消費者金融のカードローンがおすすめです。しかし、カードローンとひと口にいっても、実はさまざまな方法があります。
具体的には
- お得に借りれる銀行カードローン
- 便利に借りれる大手消費者金融
- 手軽に借りれる中小の消費者金融
が利用可能です。
それぞれの内容を紹介します。
銀行カードローンでお得にお金借りる
銀行の知名度によって安心してお金借りることができるのが銀行カードローンです。
カードローンの中では最も低金利である上、限度額の範囲であれば何度でもお金借りることが可能です。
限度額が大きい銀行であれば、最大1,200万円まで借りることができるため、まとまったお金を借りたい場合にもおすすめです。
会社員だけでなく、パートアルバイトや専業主婦がお金借りることができるため、幅広い利用者に支持されています。
大手消費者金融で便利にお金借りる
大手消費者金融の場合はとても便利にお金借りることが可能です。即日融資に当たり前のように対応してくれますし、無人契約機の充実で外出ついでの利用も可能です。
無利息期間が設定されていて、一定期間お得に借りることもできますので、充実したサービスに定評があります。
仕組みの利便性だけでなく、オペレーターの対応も親切丁寧なので、気持ちよく利用することができるでしょう。
参考:お金を借りるなら銀行or消費者金融・意外な無利息ローンも!
中小事業者から手軽にお金借りる
中小事業者の利用も良いでしょう。
消費者金融には中小零細の業者も多く、銀行カードローンや大手消費者金融よりも審査に通りやすいという特徴があります。
銀行カードローンや大手消費者金融の審査に自信がない場合には、中小事業者に相談してみましょう。
中小業者の注意点については「中小企業の消費者金融からお金借りる場合に知っておくべきこと」で解説しています。
まとめ
財形貯蓄は、効果的に目的ごとのお金を貯める方法で、財形貯蓄の預入金額を担保にお金借りることが可能です。
低金利で利用できるため、お得にお金借りることができるでしょう。しかし、フレキシブルに利用できるとはいいがたいため、その場合にはカードローンの方が良いケースも多いでしょう。
あなたの状況に合わせて、活用していただければと思います。