この記事を5秒でまとめると…
- 外国人でも銀行や消費者金融でお金を借りることができる
- 最低限の日本語でのコミュニケーションが出来る必要がある
- 身分証明書にはパスポートや在留カードを使用すればOK
日本には多くの外国人がいて、永住許可を得た永住者は、日本人と同じような生活をしている人がいらっしゃいます。しかし、外国人の中には、生活費に困って、お金借りる必要に迫られることもあります。
日本人であれば、銀行などの金融機関で、銀行カードローンを利用したり、消費者金融などの金融会社からキャッシングを行う方法があるのですが、果たして外国人もこれらの業者に契約申し込みは可能なのでしょうか?
この記事では、外国人がお金借りる方法についてお伝えします。
外国人でもお金借りることは可能!
冒頭に結論から申しますが、外国人でも金融業者からお金借りることは可能です。もっといえば、永住権がない外国人だったとしても、お金借りることはできます。
ただし、外国人の場合は、日本人と比較して、審査難易度は高くなりますので、不利であることは否めません。
それでも、融資には応じてもらえますので、お金に困った時には気軽に相談すると良いでしょう。
低金利で審査難易度が高めな銀行カードローンか、金利は高めですが、審査に融通性のある消費者金融の、いずれかを選ぶことがおすすめです。
銀行カードローンと在留資格の関係
外国人がカードローンに申込む場合には、どんな在留資格があるかによって、申込める業者が変わります。銀行カードローンの場合には、特別永住者証明書や、在留カード(永住者)があれば、申込むことが可能です。
在留資格の注意
ただし、在留カード(永住者以外)や、短期滞在ビザでは銀行カードローンの申し込みはできません。つまり、銀行カードローンは、永住権がない外国人は利用することができないので注意しなければなりません。
消費者金融と在留資格の関係
消費者金融の場合にはどうなのでしょうか?消費者金融も特別永住者証明書や在留カード(永住者)があれば、外国人でも申し込むことが可能です。
銀行カードローンではNGだった在留カード(永住者以外)も、消費者金融であれば申し込み可能です。
外国人がカードローン審査通過するために必要なこと
外国人は日本人よりもカードローン審査に通過することが難しいのであれば、少しでも有利にする方法を知りたいですよね?そこで、外国人がカードローン審査通過するために必要なことを紹介します。
ここでは、外国人が審査通過するために特に重要なこととして
- 「安定収入がある」
- 「在籍確認ができる」
- 「日本語でコミニケーションが取れる」
- 「日本で長期間住んでいる」
の4つを解説します。
それぞれの内容を具体的に見て行きましょう。
安定収入がある
外国人がお金借りるための必要最低条件として、安定収入があるということが挙げられます。安定収入がなければ返済能力がないということになりますので、借り入れできる可能性はないのです。
これは、あなた自身に置き換えれば分かりやすいのですが、あなたが誰かにお金を貸す時に、収入がない人に貸すでしょうか?収入がない人に貸してしまうと、返ってくる可能性は極めて低くなります。
そのため、金融業者も、安定収入を前提条件としているのです。
在籍確認ができる
在籍確認ができるということも大切です。
在籍確認とは?
在籍確認とは、カードローンの申し込み時に記載した勤務先で本当に働いているかを電話で確認されることをいいます。
これは、安定収入の裏付けとなるため、審査時に行われています。
在籍確認の電話は、銀行カードローンの場合は銀行名や銀行名の短縮アルファベット、消費者金融の場合は個人名でかけることが一般的です。そのため、職場の同僚に借り入れがバレにくいため、心配する必要はありません。
日本語でコミニケーションが取れる
日本語でコミニケーションが取れることも必要です。ただし、日本語のスキルは契約書類の内容が理解できる程度で十分です。
といいますのも、カードローンの取引や契約申し込みは、日本語のみの対応となっています。そのため、日本語が全く理解できない場合には、契約も取引も困難です。
通訳を介したコミニケーションでは、カードローン審査に通過しませんので、必ず日本語でのコミニケーションは要るのです。日本語が堪能であればあるほど、手続きはスムーズとなるでしょう。
日本に長期間住んでいる
在留期間が長いことも重要な要素です。
長期間ってどのくらい?
具体的には、最低でも半年以上日本で仕事をしていることや、最低でもあと1年以上在留期間が残っていることなどが挙げられます。
借りたあとにすぐ帰国するのであれば、返済できないままとなるリスクがありますので、当然のことといえます。
また、日本人が借り入れする場合も同様なのですが、勤続年数が長いとカードローンの審査では有利となります。逆に、仕事に就いたばかりの借り入れは、不利となりますので知っておきましょう。
外国人がお金借りる場合に必要な書類はズバリ!
日本人がカードローンに申込む場合には、運転免許証などの本人確認書類を用意すれば良いため、手軽に申し込むことが可能なのですが、外国人がカードローンに申込む場合の必要書類には、どのようなものが要るのでしょうか?
外国人が必要書類とできるのは
- 「パスポート」
- 「在留カード」
の2つです。
また、あれば審査に有利となる書類もあります。
ここでは、必要書類について紹介した上で、50万円以上借りたい場合に必要な収入証明書についても解説します。
パスポート
パスポートは、コピーの提出で問題ありません。必要なページは、顔写真が載っているページと、所持人記入欄ページです。顔写真のコピーを撮る時には、写真が不鮮明にならないように気を付けましょう。
コピーは紙媒体である必要はありません。たとえばスマホやデジカメで撮影し、その画像ファイルをアップロードすると、確認書類として成立します。
在留カード
在留カードを必要書類とする場合には、必ず表面と裏面の両方のコピーが必要です。その時に見られるのは、本人確認だけでなく、有効期限もチェックされますので気を付ける必要があります。
特別永住者の場合には、特別永住者は特別永住者証明書のコピーが必要です。表面と裏面を両方コピーしておきましょう。
特別永住者証明書のコピーは本人確認書類と合わせて提出する必要があります。特別永住者証明書も、有効期限を事前にチェックしておきましょう。
これがあれば有利かも
日本に来て運転免許証を取得した外国人も数多くいらっしゃいます。もしも運転免許証を保有している場合には、パスポートを提出するのではなく、運転免許証の提出がおすすめです。
運転免許証は、パスポートよりも信用が高い本人確認書類だといわれていますので、カードローンの審査では有利に働くでしょう。
外国人がカードローン審査を受ける時のコツの1つともされていることですので、知っておいて損はありません。
50万円以上借りたい場合は収入証明書
50万円以上の金額を借りたい場合には、収入証明書の提出を求められます。これは外国人固有のルールではなく、日本人も同じです。
改正貸金業法にこのことが定められているため、各業者もそれに乗っ取って収入証明書の提出を求めています。
収入証明書として有効な書類には、いくつかの書類があるのですが、最もポピュラーなのは給与明細と源泉徴収票です。
まとめ
外国人も日本人と同様に、カードローンの利用が可能です。ただし、日本人に比べると、審査通過が不利となりますので、少しでも有利になるように考慮する必要があります。
外国人は銀行カードローンの利用も可能ですが、消費者金融の方が借りやすいため、金利と審査難易度のバランスを考えながら検討すると良いでしょう。
いずれの場合も、求められた収入証明書の提出が必須ですので、事前に揃えておくことをおすすめします。