就職内定者はお金借りることが可能?カードローンの豆知識

この記事を5秒でまとめると…

  • 勤務先が内定しているからといって、安定収入を得ていることにはならない
  • 新卒内定者などであれば学生ローンを使うとお金を借りることができる
  • バイトやパートを元々やっていた人は低額であれば消費者金融から借りられる可能性がある

就職活動や転職活動をしていて、無事に勤務先への内定にこぎつけたとしても、就活にはお金がかかるため、融資申し込みをする人は多いようです。

実際に勤務が始まり、安定収入が入れば、しっかり返済していけると見込んでのことのようです。

しかし、そもそもカードローンやキャッシングは、内定者でも利用することができるのでしょうか?この記事では、内定者の借り入れについて詳しく解説します。ぜひ金融業者に申込む前に把握しておきましょう。




就職内定者はお金借りることができるのか?

インターネットの口コミなどをリサーチすると、内定者が金融業者からお金借りることができるかどうかは、人によってさまざまな見解があります。

「まだ勤務していないから借入できない」という人や、「勤務する見込みがあるのだからできるはずだ」という意見があります。

一体どちらが正しい情報なのでしょうか?

まずは内定者はお金借りることはできるのかについて紹介します。
ポイントとしては

お金を借りる際のポイント

  • 「就職内定者は安定収入とみなされない」
  • 「就職内定取り消しや辞退の可能性もある」
  • 「総量規制に引っ掛かる」

の3つが重要ですので、きっちりと理解しておきましょう。

就職内定者は安定収入とみなされない

銀行カードローンや、消費者金融など、金融業者からお金借りる場合には、返済能力があるかどうかが厳しくチェックされます。

そのため、借り入れ条件として「継続かつ安定収入があること」と定められています。

内定者の状態は、アルバイトでもしていない限り、無職の状態と変わりません。そのため、内定者が金融業者に融資申し込みをしたとしても、審査に通過する可能性はないでしょう。

それどころか、勤務した直後の場合にも、勤務実績が少ないため、審査では不利となります。審査落ちや、利用限度額の減額となりやすいでしょう。

就職内定取り消しや辞退の可能性もある

そもそも、企業に内定したからといって、必ずその企業に就職するとは限りません。たとえば、学生の場合、入社前に不祥事を起こしてしまったり、卒業できなかった場合には、入社できない可能性があります。

また、企業側の業績が急激に悪化するなど、何らかの事情で内定取り消しとなるケースもあり得ます。

融資する側の立場で考えると、そのような不確定要素があると、返済が焦げ付くリスクが高いため、融資に踏み切ることはないのです。

総量規制に引っ掛かる

内定者が借り入れできない理由は他にもあります。それは、改正貸金業法に定める総量規制に引っ掛かるという理由です。

総量規制とは、年収の3分の1を超える融資をしてはいけないというルールであるため、収入のない内定者は消費者金融を利用できません。

銀行カードローンの場合は、総量規制の対象外ではありますが、銀行も年収の3分の1程度まで自粛している動きがありますので、いずれにせよ借り入れは難しいのです。

就職内定者がお金借りる場合の注意点

注意点をチェック

  • 「就職しているとごまかしはNG」
  • 「闇金の甘い誘いに注意」

の2点を解説します。

就職しているとごまかしはNG

インターネットの掲示板サイトなどに書かれている情報をチェックすると、内定者が何としても借り入れを成立させるために、さまざまな方法を駆使している様子が見て取れます。

その結果、中には勤務していると偽ると融資にこぎつけることができるのではないかと考える人もいるようです。

しかし、本当に勤務しているかどうかは、在籍確認の電話でバレてしまいますので、虚偽の申し込みは絶対にNGです。

バレてしまった結果、今後二度と借り入れができなくなる可能性がありますので、十分注意が必要です。

闇金の甘い誘いに注意

内定者でも借入が可能という甘い誘いにも注意が必要です。いわゆる闇金と呼ばれる違法業者の場合、内定者に融資をした上で、あとから法外な金利で借金地獄に陥れて来ることがあります。

一旦闇金と関わると、しつこく勧誘をしてきたり、返済ができないように誘導されて、利息をむしり取られ続けるなど、借金の無限ループとなるでしょう。

恐ろしい取立てや嫌がらせをすることも日常茶飯事なので、甘い誘惑には耳を傾けてはいけません。

就職内定者でもお金借りられるケース

では、内定者が正規業者からお金借りる方法なないものでしょうか?実は、内定者に融資をしている正規金融機関もありますし、条件さえ満たせば内定者も借り入れ可能なパターンがあります。

ここでは、内定者でもお金借りれるケースとして、

内定者でも借りれるケース

  • 「学生ローンを利用する」
  • 「就職内定者ローンを利用する」
  • 「就職内定の専業主婦」
  • 「アルバイトやパートをしていた内定者」
  • 「現在も勤務している転職内定者」

の5つの方法を紹介します。

学生ローンを利用する

内定者でもお金借りることができるローンとして、学生ローンがあります。学生ローンはアルバイトをして収入があれば、無担保無保証人で融資に応じてくれるのです。

たとえば、

学生ローン

  • 20歳~34歳までの学生や社会人が利用することが可能な「キャンパス」という学生ローン
  • 学生ローンの老舗として知られる「アミーゴ」
  • 即日融資にも対応してくれる「イー・キャンパス」

が有名です。

就職内定者ローンを利用する

静岡ろうきん(静岡労働金庫)の就職内定者応援ローンは、内定者もお金借りることが可能です。

静岡県内に居住しているか、静岡県内の企業に内定している新卒者という限定的な条件がありますが、条件が合えば気軽に借り入れ可能です。

年齢条件は、満18歳以上30歳未満となっており、未成年の場合には親権者の同意か、連帯保証人が必要となります。

気になる金利は、

金利は安い!

  • 借り入れ3年以内の固定金利が2.50%
  • 3年超10年以内の固定金利が3.70%
  • 変動金利の場合が3.50%

となっており、最高100万円まで利用可能です。

就職内定の専業主婦

専業主婦が就職活動をして内定を勝ち取った場合には、お金借りることができるのでしょうか?

もしも配偶者に安定収入があれば、銀行カードローンの利用は可能です。

専業主婦は年収がゼロですので、消費者金融では総量規制に引っ掛かってしまいます。

ただし、配偶者の同意があれば、配偶者貸付制度を利用することができますので、この場合は消費者金融からお金借りることも可能です。

アルバイトやパートをしていた内定者

単純に、パートやアルバイトをしていれば、安定収入とみなされますので、内定者でもお金借りることは可能です。

金融業者やカードローン商品によっては借入不可としているものもありますが、探せば借り入れできる商品はたくさん存在しますので、各業者のローンを比較してみましょう。

ただし、パートやアルバイトは低収入であることが大半なので、少額融資となることは覚悟しておきましょう。

現在も勤務している転職内定者

転職を予定している人が、転職先の内定をもらっている場合には、問題なくお金借りることは可能です。

ただし、転職前の職場にまだ在籍していることが前提となります。

注意しなければならない点は、転職後には、きっちりと業者に連絡しなければならないことです。この時に著しく属性が悪化している場合には、減額や利用制限の対象となる可能性があります。

まとめ

内定者がお金借りることは、原則的にはできませんが、業者によっては受付しているところもありますし、状況によっては借入可能な場合もありますので諦める必要はありません。

借りたいあまり、虚偽申請をしたり、闇金の誘惑に負けてしまう人もいるようですが、このようなことだけは絶対に避けましょう。いずれにせよ、正規業者でも利用方法はありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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