この記事を5秒でまとめると…
- 借りたお金の返済期間は消費者金融ごとに異なる
- お金の返済は基本的に毎月1回は行わないといけない
- お金にゆとりが出来たときには、繰り上げ返済をすると利息がお得になる
銀行カードローンは、低金利でまとまった借入額を融資してもらえるため、多くの人が利用しています。
しかし、銀行カードローンの審査に自信がない人も多いため、その場合には消費者金融会社からキャッシングするケースが目立ちます。
消費者金融業者は、銀行よりも借りやすい反面、金利が割高であるため、長期借入になると利息総額も比較的大きくなります。
そこでこの記事では、消費者金融からお金借りる場合の返済期間や、お得に返済する方法について紹介します。
お金借りる時の返済期間とは?
消費者金融から借金をした場合の返済期間は、契約書を見ると、その条件が記されています。
たとえば6年9カ月とか、7年という返済期間が記されていますが、場合によっては13年6か月というような長期の可能性もありますので、まずはしっかりとチェックしておく必要があります。
そして、もしもこれから借りる場合にも、返済期間のシュミレーションはあらかじめしておいた方が良いかと思います。
まずは消費者金融の返済期間の基礎知識として、
- 「返済期間は消費者金融ごとに異なる」
- 「返済は毎月行わなければならない」
- 「35日ごとに返済する方法もある」
- 「プロミスの返済シュミレーション例」
について解説していきます。
返済期間は消費者金融ごとに異なる
返済期間は、どこの消費者金融でも同じだと考えている人がいらっしゃるようですが、実は消費者金融ごとに、返済期間の設定は異なります。そのため、あなたの状況にあった業者を選ぶことが重要です。
ただし、返済期間は借入れ金額によっても大きく異なります。借入金額が大きければ、返済期間も長くなる傾向がありますし、逆に借入れ金額が小さければ、返済金額も少なくなるでしょう。
これは、消費者金融のカードローンに限らず、銀行などの住宅ローンでも同じことがいえます。借りた元金や借入残高との兼ね合いが大きな要素なのです。
返済は毎月行わなければならない
消費者金融からお金借りる場合、返済はいつすれば良いのでしょうか?ごく稀に、「お金ができた時に返せばいいの?」と考えている人がいらっしゃるようですが、もちろんそのようなことはありません。ちゃんと定期的に返済する必要があります。
というのも、安定収入のある人は、毎月1回給料が入るので、返済は毎月1回できると考えられているからです。
利息総額がどんどん膨れ上がる複利運用を防止するためにも、月1回となっているともいわれています。
35日ごとに返済する方法もある
もう少し掘り下げてお話をすると、消費者金融からお金借りる場合、実は2つの返済方法があります。
①毎月1回返済する方法
1つはさきほど紹介した毎月1回返済する方法です。これは、毎月指定の日に返済をする方法で、給料日との兼ね合いを考慮しながら指定日を選択することが一般的です。
②35日ごとに返済する方法
もう1つは、35日ごとに返済する方法です。35日ごとに返済日がやって来て、それまでにきっちり返済をし続ける方法なのです。
1カ月の単位である30日や31日ではなく、35日となっているのは、土日を挟んでの遅延などを防止するなどと考えられています。
その真意はともかくとして、利用者はいずれかの方法を選択することが可能です。
プロミスの返済シュミレーション例
では、具体的に返済期間についてのシュミレーションを紹介したいと思います。ここでは、大手消費者金融のプロミスの例をご覧いただきます。
《返済シュミレーションの例(プロミスの場合)》
借入後の残高 | 返済金額 | 返済回数 |
10万円 | 4,000円 | 32回 |
20万円 | 8,000円 | 32回 |
30万円 | 11,000円 | 36回 |
40万円 | 11,000円 | 53回 |
50万円 | 13,000円 | 58回 |
60万円 | 16,000円 | 56回 |
70万円 | 18,000円 | 59回 |
80万円 | 21,000円 | 57回 |
90万円 | 23,000円 | 59回 |
100万円 | 26,000円 | 58回 |
※プロミスの公式サイトを参考に著者作成
借金は繰り上げ返済がお得
カードローンを利用した場合には、毎月最低返済額以上のお金を返して行くことになります。
原則的には、最低返済額を返していれば問題はないのですが、その場合はなかなか借金の元金が減らないでしょう。
そこで、繰り上げ返済をオススメします。繰り上げ返済をした方が、利息がお得になるのです。
ここでは、繰り上げ返済の解説として
- 「繰り上げ返済とは何か?」
- 「繰り上げ返済で利息が得になる」
- 「繰り上げ返済は高金利商品から行うべき」
について紹介します。
繰り上げ返済ってなぁに?
繰り上げ返済とは、お金にゆとりができた時に、最低返済額以上にまとめて返済する方法です。たとえば、最低返済額が1万円であるために、毎月1万円ずつ返済していたとします。
月々の負担が少ないために、しっかりと生活再建ができ、ある程度お金が貯まったとしましょう。その場合に、毎月の1万円に追加して、返済をするということができるのです。
消費者金融からお金借りる場合には、繰り上げ返済が可能となっていますし、繰り上げ返済のための手数料も不要なので、気軽に行うことができます。
繰り上げ返済で利息をお得に!
繰り上げ返済と聞くと「せっかくお金にゆとりができたのだから、イザという時のために貯めておきたい」とか「繰り上げ返済しなくても、毎月キッチリ返せるから問題ない」という人がいらっしゃいます。
しかし、繰り上げ返済をした方が、利息総額を減らすことができるので、借金総額も減るのです。
そのため、もしもお金にゆとりができた時には、なるべく繰り上げ返済をするように心がけましょう。
繰り上げ返済は高金利商品から行うべき
もしも複数のローンを組んでいる場合には、金利が高いものから繰り上げ返済を行いましょう。
元金を返済して金利をカットできるということは、高金利であるほど繰り上げ返済による経済効果は高いのです。
住宅ローンや、クレジットカードのリボ払い、カードローンなど、複数の利用がある場合には、それぞれの金利を比較して、高金利のものから返済していくことが大切です。
万一返済できなかったらどうなるの?
カードローンの返済について考える場合、多くの人の頭によぎるテーマがあります。それは「万一返済できなかったらどうなるの?」ということです。
借金をする場合には、返すことが前提となっているので、逆に返せなかった場合のリスクに対して恐怖感を持つ人は多いようです。
ここでは、万一返済できなかった場合に起こりえることとして
- 「遅延損害金を払う必要がある」
- 「信用情報にキズが付く」
ことについて紹介します。
その上で、遅延しないように最低返済額の確認をしておきましょう。
遅延損害金を払う必要がある
もしも返済しなければならない日に、返済できなかったとしたらどうなるのでしょうか?この場合には、遅延損害金というのが取られてしまいます。
遅延損害金は通常の返済金額に上乗せしてかかるため、返済必要額が増えてしまいます。
遅延損害金は、多くの業者が20%と定めています。
たとえば10万円を借りていて、遅延損害金が年率20%だとし、期限の利益の喪失日の翌日から5日経過した場合、
「10万円×0.200÷365日×5日=273円」
という計算になります。
信用情報にキズが付く
もしも遅延や滞納をしてしまった場合には、信用情報にキズが付いてしまいます。個人の金融取引は信用情報機関に記録されており、信用情報にキズが付くと、今後の金融取引が著しく不利となってしまいます。
その結果、ライフプランが立てにくくなりますので、信用情報ブラックにならないように注意が必要です。
遅延しないように最低返済額をチェック
遅延しないためには、契約で定められた返済日はもちろんのこと、それぞれの業者の最低返済額はしっかりと把握しておく必要があります。
借りる前に、本当に無理のない融資なのかを確認しておきましょう。ここでは、大手消費者金融の最低返済額を紹介します。
《消費者金融の最低返済額》
消費者金融名 | 最低返済額 |
SMBCモビット | 4,000円 |
アイフル | 4,000円 |
アコム | 借入額の4.2%以上 |
プロミス | 4,000円 |
まとめ
お金借りる場合には、返済期間に対する意識も大切です。返済期間と返済額、利息総額はバランスで成り立っており、これらのバランスが無理のない返済が可能かどうかを決定付けます。
そして、最低返済額なども頭に入れながら、なるべく繰り上げ返済をして、利息を浮かすように心がけましょう。